呼吸器内科勤務医の勤務環境の現状:平成21年度調査との比較
山谷 睦雄a,b 須田 隆文a,c 礒部 威a,d 今泉 和良a,e 大平 徹郎a,f 長内 忍a,g 川山 智隆a,h 國近 尚美a,i 佐野 博幸a,j 柴田 陽光a,k 新海 正晴a,l 多賀谷悦子a,m 千葉 弘文a,n 松本 久子a,o 金子 猛a,p
a日本呼吸器学会将来計画委員会
b東北大学大学院医学系研究科先進感染症予防学寄附講座
c浜松医科大学内科学第二講座
d島根大学医学部内科学講座呼吸器・臨床腫瘍学
e藤田医科大学呼吸器内科学Ⅰ
f国立病院機構西新潟中央病院呼吸器センター内科
g旭川医科大学内科学講座循環・呼吸・神経病態内科学分野
h久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門
i山口赤十字病院内科
j近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科
k福島県立医科大学医学部呼吸器内科学講座
l東京品川病院治験開発・研究センター
m東京女子医科大学内科学第一講座
n札幌医科大学医学部呼吸器・アレルギー内科学講座
o京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
p横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学
日本呼吸器学会将来計画委員会は日本呼吸器学会会員および認定施設等の施設長から呼吸器内科勤務医の勤務環境を調査した.長時間勤務や待機,医師不足,寝不足感など,厳しい状況にあるものの,前回調査から改善が認められた.また,6割の会員は仕事に対する満足感を示した.呼吸器内科の魅力は広い診療範囲,全身管理を含めた全人的医療などであった.呼吸器内科が魅力ある診療科として発展するために,チーム医療による勤務医の負担軽減が求められる.呼吸器内科医の増加が根本的な解決法であり,当委員会の主導で学会を挙げて取り組んでいる.
勤務環境 呼吸器内科勤務医 呼吸器内科の魅力 チーム医療体制
Received 14 Sep 2018 / Accepted 17 Dec 2018
山谷 睦雄
〒980–8575 宮城県仙台市青葉区星陵町2–1
日本呼吸器学会将来計画委員会
日呼吸誌, 8(2): 81-90, 2019