肺動脈と交通しmosaic attenuationを呈した縦隔型気管支動脈瘤
石岡 佳子a 當麻 景章a 糸賀 正道a 坂本 博昭b 掛端 伸也c 田坂 定智a
a弘前大学大学院医学研究科呼吸器内科学講座
b青森県立中央病院呼吸器内科
c弘前大学大学院医学研究科放射線診断学講座
縦隔型気管支動脈瘤は稀だが破裂すると致死的となりうるため,無症状であっても治療が必要となる.症例は40歳女性.造影CTで上縦隔に径28mmの気管支動脈瘤を認めた.下肺野にはmosaic attenuationを認め,気管支動脈と肺動脈との交通が示唆された.血管造影では気管支動脈瘤から肺動脈へのシャントを認め,気管支動脈塞栓術を施行したところ,mosaic attenuationは減弱した.肺動脈と交通し,肺野のmosaic attenuationを呈した縦隔型気管支動脈瘤を経験したため報告する.
縦隔型気管支動脈瘤 気管支動脈–肺動脈吻合 気管支動脈塞栓術 モザイクアテニュエーション
Received 25 Jul 2018 / Accepted 24 Oct 2018
田坂 定智
〒036–8562 青森県弘前市在府町5
弘前大学大学院医学研究科呼吸器内科学講座
日呼吸誌, 8(1): 72-75, 2019