
石灰化を伴う多発肺転移にて発見された原発不明骨肉腫の1例
a藤沢市民病院呼吸器内科
b太田西ノ内病院呼吸器内科
50歳代,男性.約1ヶ月前から胸痛を訴え,胸部X線写真にて両側全肺野に多発結節陰影を指摘され,太田西ノ内病院呼吸器内科に紹介入院となった.胸部CTにて両側全肺野に石灰化を伴う大小不同の多発結節陰影,肺門・縦隔リンパ節腫脹を認め,腹部皮下結節生検病理標本から骨肉腫と診断された.多発石灰化肺病変および肺門・縦隔リンパ節転移で発見される例は珍しく,興味深い症例と考え報告する.
石灰化 多発肺転移 肺門・縦隔リンパ節腫脹 石灰化リンパ節 骨肉腫
Received 8 Feb 2018 / Accepted 1 Jun 2018
宮園 希
〒251–0052 神奈川県藤沢市藤沢2–6–1
藤沢市民病院呼吸器内科
日呼吸誌, 7(5): 357-360, 2018