難治性気胸に対する自己血併用胸腔造影下選択的fibrin glue閉鎖法の検討
山本 美暁 川合 祥子 北園美弥子 村田 研吾 和田 曉彦 髙森 幹雄
東京都立多摩総合医療センター呼吸器・腫瘍内科
難治性気胸3例に対して自己血併用胸腔造影下選択的fibrin glue閉鎖法を施行し,1回での気漏停止に成功した.胸腔造影下選択的fibrin glue閉鎖法(TGF)に自己血注入を組み合わせることで気漏部位に絞りつつも広範囲に癒着剤を注入でき,フィブリン糊の効果をより確実なものにすることができると考える.Performance status不良例や合併症のため手術困難な難治性気胸の症例に対しても施行しやすく,短期間で気漏を停止させることができる可能性がある.
難治性気胸 胸腔造影下選択的fibrin glue閉鎖法(TGF) 自己血
Received 5 Nov 2017 / Accepted 2 Apr 2018
山本 美暁
〒183–8524 東京都府中市武蔵台2–8–29
東京都立多摩総合医療センター呼吸器・腫瘍内科
日呼吸誌, 7(4): 259-262, 2018