超音波気管支鏡ガイド下針生検で診断し得た肺動脈原発肉腫の1例
藤田保健衛生大学医学部呼吸器内科学Ⅰ講座
症例は65歳,女性.1ヶ月前から持続する呼吸困難で受診.胸部造影CTで肺動脈幹から右肺動脈内に造影欠損する不整形陰影が認められ,FDG-PET/CTで高集積を認めた.コンベックス型超音波気管支鏡で中間気管支幹より肺動脈内の腫瘤を確認し,経気管支針生検にて肺動脈原発肉腫の診断を得た.超音波気管支鏡ガイド下針生検は肺動脈内腫瘍に対しても有用な診断法である.
肺動脈原発肉腫 FDG-PET/CT 超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)
Received 8 Dec 2017 / Accepted 2 May 2018
峯澤 智之
〒470–1192 愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1–98
藤田保健衛生大学医学部呼吸器内科学Ⅰ講座
日呼吸誌, 7(4): 224-228, 2018