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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 検索用
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

症例

アレクチニブ内服が著効した症候性多発脳転移合併ALK融合遺伝子陽性肺腺癌の1例

米田 太郎 木場 隼人 西川 晋吾 曽根  崇 木村 英晴 笠原 寿郎 

金沢大学附属病院呼吸器内科

要旨

症例は66歳,女性.肺腺癌(cT3N2M0 臨床病期ⅢA,EGFR遺伝子変異陰性,ALK融合遺伝子FISH陽性)と診断され,1次治療として放射線化学療法を施行.約1年後,頭痛,めまい,嘔吐を呈し入院となった.頭部造影MRIで多発脳転移を認めた.PS 4であったが,アレクチニブ内服を開始した.全脳放射線治療は拒否された.脳転移病変の縮小が確認され,治療17日目に退院となった.以降約1年7ヶ月は増悪なく経過している.アレクチニブ単独治療の中枢病変への良好な治療効果を確認しえた症例であった.

キーワード

ALK融合遺伝子陽性肺腺癌 ALK阻害剤 脳転移 全脳照射治療 

Received 2 Aug 2017 / Accepted 27 Nov 2017
米田 太郎
〒920–8641 石川県金沢市宝町13–1
金沢大学附属病院呼吸器内科

日呼吸誌, 7(2): 95-99, 2018

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