日本呼吸器学会誌：肺高血圧症疾患特異的PRO指標emPHasis-10日本語版の開発と言語的妥当性

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原著

肺高血圧症疾患特異的PRO指標emPHasis-10日本語版の開発と言語的妥当性

田村　雄一^a,b 古川明日香^a 倉石　　博^c 巽　浩一郎^d Janelle Yorke^e

^a国際医療福祉大学三田病院肺高血圧症センター
^b同　医学部循環器内科
^c長野赤十字病院呼吸器内科
^d千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
^eFaculty of Biology, Medicine and Health, University of Manchester

要旨

emPHasis-10は，肺高血圧症患者のQOL評価のための疾患特異的PRO指標である．今回，本指標をわが国に導入するため，言語的妥当性を担保した日本語翻訳版を作成した．まず順翻訳では，2人の翻訳者が原作版の概念を踏まえてそれぞれ英語から日本語に翻訳し，第3の翻訳者がそれを1つの翻訳案にまとめた．次に，英語を母語とする翻訳者がそれを英語に逆翻訳した．その後，肺高血圧症患者10人に調査を行い，文章表現の適切さなどを確認した．上記の過程を経て，言語的に妥当な日本語版emPHasis-10を確定した．

キーワード

肺高血圧症 emPHasis-10 PRO指標言語的妥当性

Received 10 Nov 2017 ／ Accepted 8 Dec 2017
田村　雄一
〒108–8329　東京都港区三田1–4–3
国際医療福祉大学三田病院肺高血圧症センター

日呼吸誌, 7(2): 79-84, 2018

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