心転移の鑑別にFDG-PETが有効だった肺扁平上皮癌の1例
佐塚まなみa 山本 寛a 日野 春秋b 関 敦子c 山田 浩和a 新井 冨生c
a東京都健康長寿医療センター呼吸器内科
b同 呼吸器外科
c同 病理診断科
症例は78歳,男性.健康診断で胸部異常陰影を指摘されて当科を受診し,造影CTで左肺下葉に腫瘤を認め,気管支鏡検査で肺扁平上皮癌と診断した.外科的加療を検討したが,手術直前の造影CTで左室内に腫瘤を認めた.FDG-PETで腫瘤に一致した集積亢進を認め,肺癌の心転移と診断した.加療開始後9ヶ月で死亡に至り,病理解剖で肺扁平上皮癌の心転移と確認された.肺癌の心転移の生前診断例は稀であり,その鑑別にFDG-PETが有効と考えられた.
肺扁平上皮癌 心転移 18F-fluorodeoxyglucose positron emission tomography(FDG-PET)
Received 1 Aug 2017 / Accepted 20 Oct 2017
連絡先:山本 寛
〒173–0015 東京都板橋区栄町35–2
日呼吸誌, 7(1): 15-19, 2018