禁煙外来受診後9ヶ月禁煙を維持した患者における治療前後の心理的要因の変化
谷口 治子a,b,c 吉井 千春d 磯村 毅c 加濃 正人e 足達 淑子f 林 真一郎a 小場 弘之g
a高邦会高木病院呼吸器センター禁煙外来
b手稲渓仁会クリニック禁煙外来
c予防医療研究所
d産業医科大学若松病院呼吸器内科
e新中川病院内科
fあだち健康行動学研究所
g手稲渓仁会病院呼吸器内科
禁煙外来における禁煙者の9ヶ月禁煙維持の有無と,心理的依存を評価する加濃式社会的ニコチン依存度(KTSND)の関連を検討した.多重ロジスティック回帰分析により,Tobacco Dependence Screener,Fagerström Test for Nicotine Dependence,最終のKTSND総得点,KTSND総得点の初回と最終の差のうち,最終のKTSND総得点が低いと禁煙維持しやすいことが示された(オッズ比0.87,95%信頼区間下限0.77,上限0.99,p<0.05).
禁煙外来 長期禁煙維持 心理的要因 加濃式社会的ニコチン依存度調査票
Received 11 Jan 2017 / Accepted 19 Sep 2017
連絡先:谷口 治子
〒831–0016 福岡県大川市大字酒見141–11
日呼吸誌, 7(1): 2-9, 2018