孤発性LAMに伴う腎血管筋脂肪腫においてmTOR阻害薬の投与を考慮しますか?
林田 美江a 安藤 克利b 関谷 充晃b 瀬山 邦明b 井上 義一c 巽 浩一郎d 難治性疾患政策研究事業呼吸不全に関する調査研究班
a信州大学医学部内科学第一教室
b順天堂大学大学院医学研究科呼吸器内科学
c国立病院機構近畿中央胸部疾患センター臨床研究センター
d千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
リンパ脈管筋腫症(lymphangioleiomyomatosis:LAM)に対する保険適用薬として,mTOR阻害薬であるシロリムスが2014年に承認された.mTOR阻害薬はLAMによる呼吸機能低下を抑制するほか,腎血管筋脂肪腫を縮小するとの報告がなされている.孤発性LAMに伴う腎血管筋脂肪腫の治療におけるmTOR阻害薬の位置づけを重要臨床課題として提起し,EBM普及推進事業として我が国で推奨されているMinds診療ガイドライン作成マニュアルに従って,定性的システマティックレビューと推奨作成を行った.
リンパ脈管筋腫症 腎血管筋脂肪腫 mTOR阻害薬 システマティックレビュー マインズ
Received 10 Jan 2017 / Accepted 7 Mar 2017
連絡先:林田 美江
〒390-8621 長野県松本市旭3-1-1
信州大学医学部内科学第一教室
日呼吸誌, 6(4): 225-234, 2017