QFT-3Gを使用しての胸水中インターフェロンγの測定は結核性胸膜炎の診断に有用
清水 崇a 桑原 克弘a 馬場 順子a 松山 菜穂a 松本 尚也a 渡辺 健寛b 森山 寛史a 宮尾 浩美a 齋藤 泰晴a 大平 徹郎a
a国立病院機構西新潟中央病院呼吸器センター内科
b同 呼吸器外科
胸水を検体としたQFT-3G検査が,結核性胸膜炎と非結核性胸膜炎の鑑別に有用であるかを検討した.結核性胸膜炎26例と非結核性胸水99例において,QFT-3Gを使用し胸水中のIFN-γの測定を行った.QFT-3Gの陰性コントロールの値は結核性胸膜炎群において有意に高値であり,カットオフ値を1.7 IU/mlとした場合,感度,特異度はそれぞれ100.0%,99.0%であった.本法は,結核性胸膜炎の補助診断として簡便で迅速かつ有用な検査であると考えられる.
結核性胸膜炎 結核 胸水 クォンティフェロン インターフェロンγ
Received 28 Oct 2016 / Accepted 6 Jan 2017
連絡先:清水 崇
〒950-2085 新潟県新潟市西区真砂1-14-1
国立病院機構西新潟中央病院呼吸器センター内科
日呼吸誌, 6(3): 122-128, 2017