市中病院におけるT-スポット®.TBとクォンティフェロンの偽陰性率の比較
中尾 心人a 村松 秀樹a 鈴木 悠斗a 酒井 祐輔a 香川 友祐a 黒川 良太a 伊藤 直之b 諸戸 昭代b 藤本佐希子c 佐藤 英文a
aJA愛知厚生連海南病院呼吸器内科
b同 臨床検査技術科
c同 感染制御部
T-Cell Xtend®使用下T-スポット®.TB(T-SPOT with TCX)の偽陰性率が高いとの報告がある.活動性結核でのT-SPOT with TCXと第三世代クォンティフェロン(QFT-3G)の偽陰性率を比較した.当院の結核菌培養陽性患者でT-SPOT with TCX施行は37例,QFT-3Gは18例であった.T-SPOT with TCXでは9例が陰性であったが,QFT-3Gでは陰性例はなかった.T-SPOT with TCXはQFT-3Gよりも偽陰性率が高い可能性がある.
Received 11 Jan 2017 / Accepted 21 Feb 2017
連絡先:中尾 心人
〒498-8502 愛知県弥富市前ヶ須町南本田396
JA愛知厚生連海南病院呼吸器内科
日呼吸誌, 6(3): 115-121, 2017