気管支鏡的排膿が奏効したBurkholderia cenocepacia肺化膿症
田中 健之 北庄司絵美 小林 典子 伊藤 博之 高木 理博 森本浩之輔
長崎大学病院感染症内科(熱研内科)
症例は86歳,女性.リウマチ性多発筋痛症にてプレドニゾロン内服中.腰椎圧迫骨折の入院中に下肢深部静脈血栓症を発症し,転院.右上葉に浸潤影を指摘され,Burkholderia cenocepacia,Klebsiella pneumoniae,MSSA複合感染の肺化膿症と診断.抗菌薬のみでは改善に乏しく,経気管支鏡的に空洞内膿瘍の排膿を施行し,メロペネム(meropenem:MEPM)による治療を並行して継続し,著明に改善した.
肺化膿症 Burkholderia cenocepacia 空洞 経気管支鏡的排膿
Received 9 May 2016 / Accepted 1 Sep 2016
連絡先:田中 健之
〒852-8501 長崎県長崎市坂本1-7-1
長崎大学病院感染症内科(熱研内科)
日呼吸誌, 6(1): 37-42, 2017