
11年の寛解の後,肺胞出血を再発したGoodpasture症候群の1剖検例
上尾中央総合病院呼吸器内科
症例は71歳の男性.60歳時,喀血で他院入院.特発性肺胞出血(血清抗GBM抗体陰性)と診断され,ステロイドパルス,血漿交換で改善した.以後安定しており,近医でフォローされていた.今回,喀血で当院へ緊急搬送.高度貧血と腎不全を認め,血清抗GBM抗体陽性であった.人工呼吸器管理下にステロイドパルス,透析,輸血を行ったが死亡した.剖検ではびまん性肺胞出血,好中球性胞隔炎,半月体形成性糸球体腎炎がみられた.11年の寛解期を経て肺胞出血を再発した例は稀有であり,専門医による長期観察の必要性を示唆している.
Goodpasture症候群 肺胞出血 抗GBM抗体 糸球体腎炎 再発
Received 26 May 2016 / Accepted 12 Sep 2016
連絡先:鈴木 直仁
〒362-8588 埼玉県上尾市柏座1-10-10
上尾中央総合病院呼吸器内科
日呼吸誌, 6(1): 22-26, 2017