慢性閉塞性肺疾患に使用される気管支拡張薬のドライパウダー吸入器の吸気抵抗
aチェスト(株)チェスト技術研究所
b東北大学環境・安全推進センター
c東北大学大学院医学系研究科産業医学分野
d(株)仙台気道研究所
ドライパウダー吸入器(DPI)は患者自身の吸気で薬剤をエアロゾル化するため,デバイスの吸気抵抗が吸入効率を高めるための重要な因子となる.そこで,慢性閉塞性肺疾患に用いられる気管支拡張薬におけるDPIデバイスの吸気抵抗を算出した.すべてのデバイスで吸引流量が増えると吸気抵抗が増えたが,各デバイスの吸気抵抗の値には大きな違いを認めた.今後はDPIデバイスの吸気抵抗に基づいて,吸入指導を行うことの重要性が示唆された.
慢性閉塞性肺疾患 気管支拡張薬 ドライパウダー吸入器 吸気抵抗 吸入方法
Received 29 Mar 2016 / Accepted 5 Jul 2016
連絡先:田村 弦
〒980-0871 宮城県仙台市青葉区八幡4-2-11
チェスト(株)チェスト技術研究所
日呼吸誌, 5(6): 285-289, 2016