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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 検索用
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

症例

IV期非小細胞肺癌に対する集学的治療で長期生存中の1例

関 由美加a 飯島 秀弥a 洞口  亮a 須田 祐司a 進藤百合子a 澤井 高志b 

a仙台市医療センター仙台オープン病院呼吸器内科
b同 病理部

要旨

症例は65歳,女性.右下葉に42 mm大の腫瘤を認め,肺腺癌(cT2aN3M1a)と診断された.EGFR遺伝子変異あり,ゲフィチニブ(gefitinib)治療にて原発巣は縮小し,他の病的陰影は消失した.2年6ヶ月後に局所再発し,右下葉切除術および術後化学療法を施行した.術後2年2ヶ月で局所再発し,その9ヶ月後に増大を認めた.手術標本で腫瘍血管の脆弱性を認め,ベバシズマブ(bevacizmab)を含む化学療法を施行したところ,腫瘍はほぼ消失した.治療開始時から6年9ヶ月間,PS 0で経過している.

キーワード

非小細胞肺癌 サルベージ手術 ゲフィチニブ耐性 

Received 28 Oct 2015 / Accepted 5 Feb 2016
連絡先:飯島 秀弥
〒983-0824 宮城県仙台市宮城野区鶴ヶ谷5-22-1
仙台市医療センター仙台オープン病院呼吸器内科

日呼吸誌, 5(3): 111-115, 2016

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