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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 検索用
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

症例

経気管支肺生検検体の蛍光X線分析が診断に有用であった超硬合金肺の1例

丹羽 英之 髙倉  晃 楠原政一郎 原田 真也 片桐 真人 益田 典幸 

北里大学病院呼吸器内科

要旨

症例は,58歳,女性.15年前からドリルの先端をホイールで研磨する作業に従事していた.3年前から咳嗽が出現し,他院で鎮咳薬を処方されていたが症状は軽快せず,当院を受診した.胸部単純CTでは小葉中心性のびまん性粒状影を認めた.気管支鏡検査を行い,経気管支肺生検(transbronchial lung biopsy:TBLB)検体を蛍光X線分析したところ,タングステンが検出された.職業歴と蛍光X線分析結果から,超硬合金肺と診断した.TBLB検体は,胸腔鏡下肺生検検体と比較すると,はるかに微小ではあるが,蛍光X線分析することで本疾患の診断が可能であった.

キーワード

超硬合金肺 蛍光X線分析 

Received 4 Apr 2015 / Accepted 18 Jul 2015
連絡先:丹羽 英之
〒252-0374 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
北里大学病院呼吸器内科

日呼吸誌, 4(6): 454-458, 2015

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