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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

症例

抗菌薬中止にて再燃を繰り返した肺放線菌症の1例

井上 考司 近藤 晴香 本間 義人 橘 さやか 中西 徳彦 森高 智典 

愛媛県立中央病院呼吸器内科

要旨

症例は32歳,男性.右肺中葉浸潤影と繰り返す発熱,咳嗽,胸膜痛で受診し,経気管支肺生検で肺放線菌症と診断した.抗菌薬治療を12ヶ月行い軽快したが,中止3ヶ月後に症状と胸部画像の悪化を認めた.再度抗菌薬投与を15ヶ月継続したが,さらに中止2ヶ月後に再び喀血と画像悪化あり.手術を勧めたが同意が得られず,20ヶ月の追加治療を行った.その後は現在まで2年の経過で再燃は認めていない.放線菌症の一般的な抗菌薬投与期間は半年~1年とされているが,標準的な期間での治療を行うも,中止のたびに症状が増悪した1例を経験した.

キーワード

肺放線菌症 抗菌薬治療 治療期間 

Received 5 Feb 2015 / Accepted 17 Apr 2015
連絡先:井上 考司
〒790-0024 愛媛県松山市春日町83
愛媛県立中央病院呼吸器内科

日呼吸誌, 4(5): 394-397, 2015

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