携帯情報端末用禁煙支援アプリ使用者に対するCOPD認知に関するオンライン調査
片山 均 伊東 亮治 山本 千恵 濱田 千鶴 豊澤 亮 加藤 亜希 三好 誠吾 大藏 隆文 檜垣 實男
愛媛大学大学院循環器・呼吸器・腎高血圧内科学
COPDの診断率が低いのは,疾患認知度の低さが最大の要因である.我々は,独自に開発した禁煙支援アプリの使用者に対しCOPD認知に関する調査を行った.アプリ使用時に無記名自己記入型のオンラインアンケートを行い,2,528名から有効な回答を得た.COPD認知度は45.3%であり,多変量解析の結果,高年齢,心血管疾患・精神疾患の既往,医療従事者では認知度が高く,男性,テレビや口コミを健康・医療の情報源とする者などで低かった.禁煙支援アプリ使用者におけるCOPD認知は不十分であり,認知の程度には複数の因子が影響する.
Received 20 Dec 2014 / Accepted 13 Feb 2015
連絡先:片山 均
〒791-0295 愛媛県東温市志津川
愛媛大学大学院循環器・呼吸器・腎高血圧内科学
日呼吸誌, 4(3): 216-222, 2015