HIV感染症患者に合併した結核に関する検討
笠井 大介 廣田 和之 伊熊 素子 小川 吉彦 矢嶋敬史郎 渡邊 大 西田 恭治 上平 朝子 白阪 琢磨
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター感染症内科
Human immunodeficiency virus(HIV)感染症患者に合併した結核に関して,検討を行った.対象は41例で平均年齢は44.6歳,34例はHIV未治療の状態での発症であった.肺結核のみで発症した症例は18例であり,23例で肺外結核を発症していた.Interferon-gamma release assay(IGRA)は19例に施行されており,18例が陽性,1例が判定保留であった.治療成績としては2例に重篤な後遺症が認められた.
Received 21 May 2014 / Accepted 6 Oct 2014
連絡先:笠井 大介
〒540-0006 大阪府大阪市中央区法円坂2-1-14
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター感染症内科
日呼吸誌, 4(1): 66-71, 2015