悪性胸膜中皮腫に対する化学療法の治療効果判定におけるFDG-PETの有用性
寺田 貴普a 栗林 康造a 三上 浩司a 大搗泰一郎a 野木 佳孝a 田端 千春a 家城 隆次a 舟口 祝彦b 中野 孝司a
a兵庫医科大学呼吸器内科
b朝日大学歯学部附属村上記念病院呼吸器内科
悪性胸膜中皮腫(malignant pleural mesothelioma:MPM)の治療効果判定におけるFDG-PETの有用性を検討した.兵庫医科大学で化学療法を施行されたMPM 50症例のうち,CTによる効果判定(modified RECIST基準)にて,CT-SDであったMPM 38症例を対象とした.その結果,PETによる効果判定(metabolic response:MR)で,PET-PR 9例,-SD 16例,-PD 13例の3群に層別化され,PET判定が予後不良群の検出に有用であることが示唆された.
悪性胸膜中皮腫 FDG-PET 治療効果判定 Modified RECIST Metabolic response
Received 2 Jul 2014 / Accepted 20 Aug 2014
連絡先:栗林 康造
〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1
兵庫医科大学呼吸器内科
日呼吸誌, 3(6): 794-799, 2014