結核性胸膜炎診断における胸水QuantiFERON®-TB Gold検査の有用性
清水 崇a 桑原 克弘a 木村 夕香a 松山 菜穂a 岡田 英b 松本 尚也a 渡辺 健寛b 宮尾 浩美a 齋藤 泰晴a 大平 徹郎a
a国立病院機構西新潟中央病院呼吸器センター内科
b同 呼吸器外科
今回,胸水を検体としたQuantiFERON®-TB Gold(QFT-3G)検査が,結核性胸膜炎と非結核性胸膜炎の鑑別に有用であるかを検討した.結核性胸膜炎9例と非結核性胸水35例において,胸水でのQFT-3Gの測定を行った.QFT-3Gの陰性コントロールの値は結核性胸膜炎群において有意に高値であり,非結核性胸水群の最高値(0.7 IU/ml)よりも結核性胸膜炎群の最低値(3.2 IU/ml)の方が高かった.胸水でのQFT-3G検査は,結核性胸膜炎の補助診断として簡便で迅速かつ有用な検査と考えられる.
Received 30 Dec 2013 / Accepted 17 Mar 2014
連絡先:清水 崇
〒950-2085 新潟市西区真砂1-14-1
国立病院機構西新潟中央病院呼吸器センター内科
日呼吸誌, 3(4): 519-524, 2014