高周波スネアでの切除により呼吸不全から脱することができた左主気管支過誤腫の1例
a地方独立行政法人長野県立病院機構長野県立須坂病院呼吸器内科
b同 呼吸器外科
c信州大学医学部内科学第1講座
症例は79歳の男性で,労作時の呼吸困難と喘鳴を主訴に来院した.胸部CTで左主気管支に直径10 mmの腫瘤を認めたため,気管支鏡で精査した.精査にて同部位に表面平滑な有茎性の腫瘤を認め,気管支鏡下のスネアで摘出した.摘出した標本から腫瘤は非軟骨性の過誤腫と診断された.腫瘤の切除により呼吸困難,喘鳴は消失した.
Received 18 Mar 2013 / Accepted 1 Jul 2013
連絡先:鹿児島 崇
〒382-0091 長野県須坂市須坂1332
地方独立行政法人長野県立病院機構長野県立須坂病院呼吸器内科
日呼吸誌, 2(6): 778-781, 2013