集団検診高リスク群における気流制限陽性者に関する疫学的調査
藤澤 武彦a 柳堀 朗子a 鈴木 公典a 杉山 園美a 山地 治子a 石橋美智子b
a公益財団法人ちば県民保健予防財団
b東金市健康増進課
肺がん集団検診において問診票により喫煙,自覚症状,生活習慣病の有無でCOPDの高リスクを設定し,呼吸機能検査を実施し,気流制限陽性者に関する疫学調査を行った.受診者7,067人のうち1,500人が高リスク者と認定され,そのうち171人(11.4%)に気流制限が確認された.GOLD病期ではI期55人,II期99人,III期16人,IV期1人であった.受動喫煙の7.2%(27人)に気流制限を認めた.集団検診において問診票で高リスク者を設定し,呼吸機能検査を行うことは潜在的なCOPD患者の検出に有用である.
集団検診 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 加齢 喫煙 疫学調査
Received 23 May 2012 / Accepted 25 Jul 2012
連絡先:藤澤 武彦
〒261-0002千葉市美浜区新港32-14
公益財団法人ちば県民保健予防財団
日呼吸誌, 2(2): 92-100, 2013