慢性C型肝炎に対するインターフェロン/リバビリン療法後に発症したサルコイドーシス
泉大津市立病院呼吸器内科
症例は58歳,男性.慢性C型肝炎に対しペグインターフェロンα-2bとリバビリン併用療法を施行された.治療開始1年4ヶ月後に胸部リンパ節腫大を指摘され泉大津市立病院呼吸器内科紹介.眼科受診にてぶどう膜炎を診断,縦隔鏡下リンパ節生検にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めたため,サルコイドーシスと診断した.プレドニゾロン内服にて症状は改善していった.サルコイドーシスでは,Th1優位の免疫反応が発症に関与しているが,投与されたインターフェロンαが個々のサイトカインバランスに影響しサルコイドーシス発症を惹起した可能性が示唆された.
サルコイドーシス 慢性C型肝炎 ペグインターフェロンα リバビリン
Received 9 Nov 2011 / Accepted 3 Feb 2012
連絡先:伊東 友好
〒595-0027 大阪府泉大津市下条町16-1
泉大津市立病院呼吸器内科
日呼吸誌, 1(5): 429-433, 2012